もし歴史に興味がある方なら池南国家森林遊楽区は絶対に見逃せない場所です。古い機関車、集材機、林業陳列館には古い写真や無数の文物、1960年代を彷彿させる縮図がそのまま花蓮鯉魚潭の湖畔の園区に保存されています。
池南は花蓮林業史上の三大伝説の一つで、哈崙山地鉄道の始発点でした。1930年に始まり、日本人による企画、国民政府による拡張で、全長50km近くの花蓮では最も輝かしい林業鉄道帝国を作り上げました。しかし1989年の全面伐採禁止令により、山深い哈崙作業場も廃除され、世の中と隔絶されたこの地は、残った池南作業場は森林遊楽区となって、人々その林業時代を思い起こさせてくれます。
歴史以外にも、クワ科、クスノキ科の木々を主として光蠟樹（シマトネリコ）などの造林種が混在し、その中を東部特有の烏頭翁（クロガシラ）が頻繁に出没する池南の森林は、人々が大自然に親しむには最良の選択肢です。池南国家森林遊楽区に来たら、森林浴と歴史が織り交さる雰囲気の中で、異時代を背景にした林業管理の変遷と展望を知ることができます。